「響かないなら、ただの音だろ。」
夜の底のような暗闇を、縦横に走る鉄の網—メトロ。
それは日々の生活を、想いをのせて都市を巡る。
幾つもの運命で編み上げられた、まるで巨大な魔法陣。
そのメトロに、いつからか不可解な噂が立つ。
“最果ての駅”には“Q”がいて、運命を変えてくれるのだ、と。
彼女は今日も待っている。疑問に答えてくれる者の訪れを。
どこに行きたい? —なぜ、行きたい?
破滅に向かう"いま"を舞台に、「ここではないどこか」を探す—
七つの旋律が交差する、続発性メロコア・マイス。